人生で大きな買い物、トップ3は?
私達の一生で大きな買い物、それは何だと思いますか?
1位:マイホーム
2位:生命保険
3位:教育費
と言われています。
3位の教育費は家庭における差が激しく、子供のいない夫婦もいますから、3位がマイカーだということもあります。
マイホームは確かに数千万という金額を買うのですから、大きいですね。
でも、生命保険が人生における買い物の2位になるというと、首をかしげてしまうかも?
大雑把に計算してみましょう。
月2万円の保険料だと仮定します。
1年で24万円
10年で240万円
30年で720万円
もし若くして加入した生命保険で、そのまま死ぬまで払い続けるとしたら、加入期間が50年になるかもしれません。
50年で、1200万!
ひえー ((+_+))
もちろんこれは月2万円の場合ですから、月々の保険料の高い人なら、トータルではもっと高くなります。
生命保険というのは「もしも」のときのためのもの。
ではこの「もしも」が訪れるのはいつでしょうか?
わかりませんね。
神のみぞ知る、ということになるでしょう。
私達は、こんなに不確定なものに、マイホームに次ぐ金額を払い続けるのでしょうか?
支出に占める保険料の割合、それはあなた次第
冒頭でご紹介した人生における支出(買いもの)トップ3、これは皆が皆そうとは限りません。
1位のマイホームについて考えてみましょう。
親の購入した持ち家に住み、そのまま家を相続して一生過ごした場合は、住居費は限りなく少なくて済みます。
家の維持・管理にかかる固定資産税や修繕費ですね。
マンションなら管理費・修繕費・駐車料金は、住宅ローンを払い終えても支払が続きます。
では、マイホームを中古で購入した場合は?
もしかしたら、1000万円を割る価格で購入したら、生命保険や教育費の方が高くつくかもしれません。
では賃貸派はどうかというと、これはそのときの家族構成によて、自分次第で価格を抑えることができるので、いくらにでもできます。
独身時代はワンルームの賃貸、子育て期は部屋数の多いマンションや一戸建ての賃貸、子供が独立したあとは夫婦で2LDKもあれば充分。
そして夫婦どちらかが先に亡くなった場合、1人だけの生活ならば、またワンルームの賃貸でもいいし、もしかしたら子供と同居したり、グループホームや老人介護施設に入所するかもしれません。
住居費がゼロになるのは、完全に親のすねを丸かじりしている人くらい。
大多数の人が、住居の形態はともかくとして、一定の支出が毎月かかります。
ただし、その支出額は親の家を継ぐ・新築を購入する・中古を購入する・賃貸を移り済むという選択肢の違いによって、数千万円の差が出ます。
ですから、必ずしも人生における支出(買い物)の1位がマイホーム、とは言いきれないのです。
もしマイホームが1位ではなかった場合、生命保険料が支出における2位に繰り上げされるのでしょうか?
そうかもしれないし、そうではないかもしれません。
こちら(生命保険のはじめに~生命保険の必要性と種類~)でもお伝えしましたが、教育費はいくらかかるか、想像できません。
それは親である自分が「上限1000万まで」と決めても、子供がそれに従うかどうかはわからないからです。
1浪・2浪してまでも有名大学を受験するかもしれないし、逆に高校卒業後は進学せずに地元で就職・・・となるかもしれません。
できるだけお金のかからない道を選んで欲しいと親は思っても、子供の人生でもあるのでなかなか「こうしなさい」とは言い切れませんよね。
まあ、それが親心というものです。
昨今、若者の車離れが言われていますが、それは今の20代から30代の話。
バブル期を経験している40~50代の男性はまだまだ、車にお金をつぎ込む人が多いですよね。
人によっては、新車を購入して最初の車検を迎えるごとに買い替える、という人もいます。
百万円単位のお金を払って、ようやくローンが払い終わる3年でまた買い替える。
そして買い替えのたびに車種やグレードをアップしていく・・・。
こんな人の場合、3台目あたりで車の購入費が1000万円超えるでしょう。
車の維持・管理に必要な駐車場や整備費、ガソリン代、車内のアクセサリー(カーナビなど)を含めたら、いくらになることでしょうか。
このように車につぎ込むタイプ、車の車種やグレードで自分を表現する人の場合、車代が人生における支出の2位に浮上するかもしれません。
もし自宅が親の所有物であった場合、車が一番の支出となるなんてこともありえます。
ここで、車にお金をつぎ込むバブル世代とは対極をなす我が家も、恥ずかしながら例に出してみたいと思います。
我が家は賃貸暮らしです。
マイカーもありません。
マイホームもマイカーも、実はどちらも所有していましたが、処分してしまいました。
現在は子供と2DKの賃貸アパートに暮らしています。
ローンも抱えず、小さな生活というのは気楽なもんです♪
子供が独立したら、更に小さな間取りの部屋を探すつもりです。
ひょっとしたら、私1人の小さな平屋の1戸建てを建てるとか、実家を継ぐかもしれませんが・・・。
生命保険は、医療保険・こども保険には加入していません。
定期保険(死亡時に支払われるもので、解約返戻金もあります)に2種類入っています。
1つは100歳満期ですが、65歳まで払うと解約返戻金が払込金額を上回るし、その年になったら子供にお金を遺す必要もないので、ここで解約して老後資金にする予定です。
そうなると、30歳加入時からの保険料は総額で483万円。
30年で483万円って、高くない!?と思いましたか?
実は私は持病があり、どうしても安い保険に入れないとう事情があるんです。
安い掛け捨てに入れないなら、いずれ解約返戻金の戻って来るものにしようとした結果、保険料が高くなったのです。
もう1つの定期保険は10年間で払い済みにするため、今は保険料負担を非常に高くしています。
また、この10年満期の保険は死亡時の保険だけではなく、投資(利殖)も兼ねています。
少し冒険してドル建てなので、毎月の保険料は一定ではありませんが、余程の円高にならない限り10年で支払う額は400万円は超えるでしょう。
独身時代のものも合わせると、保険料の総額は1000万円を超えるかもしれません。
ただし、私の場合は掛け捨てではないので、時期をしっかり見定めれば元本割れせずに、おいしい保険部分だけを受けて、回収することができます。
保険料の半分を10年で集中して払ってしまおうとしているので、現在は完全に保険料が支出の2位、限りなく1位の住居費に近い状態です。
しかし、数年後に実家を継いで住居費がゼロに近づいたら、住居費よりも保険料の方が支出は大きくなります。
子供がもし有名私立大学を受験し、1人暮らしをし、更に大学院まで行きたいと言い出したら、教育費が住居費・生命保険料を超えて支出の1位になります。
あなたにもし子供が3人いたら、教育費が支出1位となる可能性は、私よりも高くなりますね。
世間では、配偶者や子供達にお金をたくさん遺さないと・・・と高額な生命保険に入り、毎月の生命保険料が5万円を超える家庭もあります。
(生活水準の高い人ほど、「もしも」の時にみすぼらしい暮らしをしたくないからと、高額な保険に加入しがちです。)
生命保険に毎月5万円もかけるなら、10年で600万円の貯蓄になるのに・・・と思うかもしれませんが、10年間何事もなく平和に暮らせるという保証はどこにもありません。
だからこそ、先の見えない不安に対し保険料という形でお金をかけざるをえないのです。
つまり、不安な人ほど保険料が高くつく、ということですね。
一般的に人生における高い買い物の2位は生命保険と、世間では言われています。
しかし、本当に2位とするのかは、あなたと家族次第。
1位になるかもしれないし、マイホーム・マイカー・教育に次ぐ4位になるかもしれません。
保険を考える時には、自分の人生観と向かい合う必要があり、避けることはできません。
あなたが車にお金をかけるというタイプなのか、それとも見えない不安を生命保険に加入することで軽減しようとするのか、それはあなた次第ということですね(*^-^*)