あなたの生活費は、いくら?
突然ですが、
「今月の食費、使い過ぎたな~」
あなたがそう思う金額は、いくらでしょうか?
私はいつも自作のExcelファイルに出費を入力し、月末になると全ての口座残高をノートに書き出しています。
そしてノートを見比べて、先月からの資産の増減を見ています。
細かい家計簿は続かないという人が多いと思いますが、それは収支と今の現金残高をきれいに合わせようとするから。
支出の羅列なら、最低これだけは使ったぞという金額がわかります。
毎日つけることが習慣になっていると、漏れる金額もそう多くはありません。
そして、毎月資産の増減をチェックしたあとは、Excelファイルの支出の内容をチェックしていきます。
- 今月は子供のサッカー合宿で、教育費が予算オーバーだったな
- コンビニスイーツが多かった・・・(~_~メ)
- カフェの回数、もう少し減らしたほうがいいな
- 食料品をちょこちょこ買い過ぎたな
- 今月のスマホ代、何で高いのか?
こんなことをあれこれ考え、そしてそのときの状況で予算を立てています。
毎月この繰り返しをして、私は通信費が生活費において占める割合が高いと判断し、スマホをいわゆる格安スマホに変更し、全くかかってこない固定電話も止めました。
我が家は息子との二人暮らし。
ですから、冒頭での食費に関していえば、30000円超えると「高い」と感じます。
ちなみに、本来の予算は25000円(米代込)です。
さあこの金額、どうでしょう?
高いのか安いのか。
我が家の予算がなぜ25000円かというと、
- 外食費は娯楽費として、小遣いとして計算しているから
- コンビニスイーツやカフェ・私のお菓子も、同様に小遣いとして計算しているから
- 平日の夕飯のおかずは毎日実家だから
- 平日の私の昼は、弁当(それも実家の母が用意してくれます)持参だから
- 呑み代がないから(たまに酎ハイを飲むくらいです)
5キロのお米を2000円として、毎週5000円ずつ、第5週は3000円とすると、
5000円×4週=20000円
(3000円×1週=3000円)←ないこともあり
米=2000円
合計=25000円
となるわけです。
すると、私の食費としての出費は、毎日の朝食分と休日分だけ。
おかずをくれる実家への仕送りは、母へのお礼もこめているので、単純に食費だけではありません。
ですから、我が家の食事にかかる費用は、本当は高いのです。
ただし、家計簿上では食費は25000円を予算としているというわけ。
贅沢はしていませんが、決して子供にひもじい思いをさせているわけではありません。
さあ、あなたの家庭ではいかがでしょうか?
食べ盛りの男の子を持つ家庭や、昼は毎日外回りで外食というお父さんだったら?
食べ物はオーガニックにこだわる?
スイーツやお酒も、全て食費の中に含める?
外食の頻度は?
食費を計算するだけでも、各家庭において事情が全く異なることがわかりますね。
カード払いにしていると、もっと支出を計算するのが難しいかもしれません。
では、先に金額だけを聞いたらどうでしょうか?
今月の食費が10万円だと聞いたら、どう思いますか?
我が家において10万円は、ありえません。
子供が多い5人家族や、おじいちゃん・おばあちゃんも同居の家族だったら、高いとは言えないかもしれませんね。
夫婦二人だけの家庭で10万円だったら、高すぎなのでしょうか?
でも、もしこの夫婦二人が毎月の手取り額が100万円という高収入世帯だったら?
子供がいないしお金もあるのだから、おいしいものにお金を出したいと思うかもしれませんね。
お酒(特にワインとか)を食費に入れたら、こんなのあっという間・・・かもしれません。
長々と食費についてお話してきましたが。
もうおわかりですね?
そう、生命保険の金額も、いくらなら高い・安いとは言えないものなのです。
ましてや生命保険は、保険の種類も違いますし、保障額・保障内容も違います。
残される家族が奥さんだけなのか、それとも未就学児を含む子供3人なのか。
会社経営をしている人ならば、従業員の将来も考えなくてはなりませんね。
そうなったとき、保険料(保障の額)を一律いくらとは言えないでしょう。
日々の生活コストが低い田舎住まいの家庭なのか、家賃だけで10万円以上する都会に住む家庭なのか?
もしもの事態より前の生活を、維持したいと思うのか?
もしもの時には、生活水準を落とすことができるのか?
大学進学をどうするのか?
こういった生活に対する価値観も考えなくてはいけません。
私にとって「高い」と感じる生命保険の金額と、あなたが感じる金額は別なのです。
そう、他人と比べることはできないってコト!
節約もいいけど、肝心な保障内容も削ってない?
雑誌やインターネット上で、ファイナンシャルプランナーが家計診断をしていることがあります。
ある家計の支出内容に対し、○○費はいくら削減しましょう、というものですね。
実は私、結構好きなんですよ(笑)。
我が家のようなシングルペアレント・子供1人という設定の家計診断がほぼ出てこないので、実は私の生活と比べることはできないのですが。
それでも、「何でこんな使い方してるかな~」と思う場合がいくつもあって、読んでしまうんですね。
私、頑張ってるなあと思うワケです。
この家計診断において、削減計画の筆頭となるのが、生命保険。
保険かけすぎですよ、と見直し対象になるケースがよくあるのですが。
私からすると、「大丈夫?」と心配になることもあります。
例えば、私にもしものことがあったら、子供1人が遺されます。
世間一般の夫婦に子供2人という家庭では、夫にもしものことがあったら、妻の他に子供2人が遺されます。
いきなり妻は自分の生活だけでなく、子供2人を自分の手で育てることになります。
私は、遺された子供が何人いるのかで保障内容は検討した方がよいと思っています。
自分1人ならできるみすぼらしい生活も、子供には不憫でさせられないこともあるでしょう。
割のいい夜勤も、子供がいたらできません。
子供の最終学歴が中学生なのと大学院生なのでは、子供の将来も変わります。
決して高学歴ならいいとは言いませんが、親の収入が子供に影響する負の連鎖に陥りやすいことが、昨今問題になっている「子供の貧困」にはあるからです。
現代はどうしても、子供にはお金がかかると言わざるを得ないのが実状なんです。
我が家の場合、子供1人分の保障が必要です。
もちろん、子供の世話をしてくれる大人が必要ですが、それについては実家や姉の家のすぐ近くに引っ越したことで、リスクを減らしています。
もし子供3人、専業主婦という家庭で夫が働けない状況になってしまったら?
妻の手に子供3人分の生活がかかります。
おまけに今までキャリアを築いてこなかった妻は、40代後半になって再就職ということもあります。
もしかしたら、仕事自体探すことが大変かもしれません。
(ちなみに、絶対に介護の仕事ならあると思うのですが・・・介護職は夜勤なしで手取り10万円代です。)
一方、夫婦で子育てを助け合ってお互いのキャリアを継続させて来た場合、同じように子供3人でも、負担が違います。
40代後半にもなれば若い時からの積み重ねで基本給も上がっているだろうし、役職手当もあるかもしれません。
リスクの低くなる分この夫婦の生命保険の必要度は低く、そのおかげで更に預貯金に励むことができます。
貯蓄ができず、家計が苦しいから保険の見直しをする家庭も多いでしょう。
でも、ちょっと待ってくださいね。
本当に保険を辞めてもいい人は、保険が要らないくらいに資産のある人です。
明日「もしも」の状況になったら困ってしまう預貯金のない人ほど、保険が必要なのです。
ただし、保険料の支払いのせいで本当に今の家計が苦しくなるのも、本末転倒。
自分の今の収入や家計におけるリスクをよく考えた上で、いくらまでなら保険にお金を出せるのか決めましょう。
誰かにきめてもらうのでもなく、世間一般の金額と比べるのでもなく。
あくまでも、自分の基準でね。