50代パート主婦の生命保険~サラリーマンの夫と話し合っておきたいこと~

50代パート主婦

50代は、子どもの年齢によって大きな差が生じる

厚労省の発表によると、第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳となっています。(平成27年の統計による)

私自身の経験からも、就職してから私生活にも余裕が出てからの結婚・出産となると、このくらいの年齢になってしまうものかなと実感しています。
事実、私の周囲も30歳前後で第1子を出産し、その後第2子・第3子を産休と育休を間にはさみながら出産している人がたくさんいます。

このような平均的なケースでは、30代は産休と育休で休み休み仕事をすることになり、また復帰しても子どもが小さくバタバタする年代です。
そして40代で子どもが成長し、ゆとりが出て来ます。
50代で順番に子どもが独立していきます。

しかし、平均に当てはまらない家庭も最近は多くなりました。
第一子の出産年齢が上がっているため、(子どもの人数にもよりますが)子育てが50代で終わらないのです。

私の知り合いの女性は33歳で第1子出産に始まり、37歳で第2子、39歳で第3子を出産しました。
子供達が全員4年生大学に進学すると過程すると、末っ子が大学を卒業するのは女性が61歳です。

私はというと、29歳で出産して子どもは1人なので、51歳で子供が独立します。
私の50代と知人の50代は、全く違うことになりそうです。

私よりももっと若く出産して、早くに子育てを終えている人もいます。
別の知人は、20代前半で第1子と第2子を続けて出産したので、45歳にして子どもは社会人となっており、自由を満喫していました。

これからの女性は、50代で大きな分岐点を迎えるのではないかと思っています。
つまり、子育てを終えて夫婦だけの生活を始める家庭、まだまだ子育て真っ最中の家庭という具合に。
加えて、シングルで自由な暮らしをする人もいますね。

ですから、子どもの人数と年齢で大きな差の出てくる50代は、周囲を見ていても意味がありません。
40代パート主婦の生命保険~サラリーマンの夫と話し合っておきたいこと~>でもしつこくお伝えしてきましたが、自分達の価値観における軸をもつことが必要です。

そして、子供だけではなく折り返し地点を迎えた「自分」の人生についても考え始めて欲しい年齢です。

子どもが独立したら考えたいこと

あなたはこれまでずっと、パート勤務を続けてきたとします。
子育てを優先したかったからかもしれませんし、むしろ子育てからある程度離れたかったのかもしれません。
働きたいと思っていなかったけれど、仕方なく生活のためにパートに出ていたのかもしれませんね。

子どもの成長とともに、家庭におけるリスクの大きさは変わります。
母親の役目も、大きく変わります。

子どもがもし社会人なら、子どもの生活を面倒みるための備えは必要ありません。
ですから、加入すべき生命保険も、あなたと夫の生活だけを考えればよいですね。
そうなると、高額な保険料を払ってまで生命保険で備える必要はないかもしれません。

例えば、今まで加入していた生命保険を払い済みにして、保険料を納めなくて済むようになれば、その分支出は減ります。
教育費という大きな支出もなくなっていますし、子どもが家から出ているなら食費や光熱費も減ります。

子どもが家を出たことでいろいろな支出が減ると、あなたのパート収入に頼ることなく生活できるかもしれません。
ここらで仕事を辞めて、のんびり暮らすこともできるでしょう。

一方で、子育てから解放されたからこそ仕事を増やすことも可能になります。
それまでセーブしていた仕事を増やし、定年まででガッツリ老後資金を貯めようと考える家庭もあるでしょう。
50代で好きなことで起業して、第二の人生を歩む人もいます。

子どもが社会人になったら、あなたはどんな働き方をするでしょうか?
もしもに対する備えは、何が必要でしょうか?

家族構成や扶養する家族が減ったときには、一度あらゆる支出やライフプラン・キャリアプランを見直してみることをお勧めします。

50代からの働き方を考えよう

今まで家事と子育てを重視してきたあなたは、50代になったら何をしたいと思っていたでしょうか?
自由気ままに暮らす?
バリバリ働く?

子育て中でも、50代にもなれば少しは子どもから放れて自由な時間をとれるようになると思います。
パートのない日に自由時間ができたら、子育てで断念していた趣味を再開してみるのもいいですね。

子どもは成長するにつれて、食事やトイレなどの直接お世話をする時間は減っていきお金ばかりがどんどん必要になっていきます。
これから教育費のピークを迎えるという家庭では、直接お世話の必要なくなって時間ができたお母さんがパートの時間を増やしたり、パートから正規職員にシフトしたりしていくでしょう。

無事に子どもの手が放れたら放れたで、今度は老後資金を貯めないと‼と思うかもしれません。
子どもの教育にお金をかける家庭ほど、ずっと全開のフルパワーで働き続けなくてはならないのです。
これでは、息が切れてしまいそう・・・。

ここで少し考えてみてください。
50代でまだ子育て中のお母さんは、いつになったら自分の人生を送れるようになるのでしょうか?

世の中には、家族のために一生を捧げることを生きがいとする女性もたくさんいます。
それで本人がよいのなら言うことはありませんが、私はもう少し自分を大事にしてもいいのかなと思うんです。

バリバリ働くのも新しい仕事を始めるのも、今まで通りのペースで働くのも全て正解だし、誰かの基準で決める必要はありません。
ただ、出産や家事・育児で自分より家族を優先せざるをえない女性には、50代からは自分のために暮らして、自分の価値観で働いて欲しい。

50代からの働き方は、ただお金だけではなく、自分のために生きることおも合わせて考えてみましょう。

ここから先は、「どう生きるか」が大切

もちろん、老後資金は必要です。
40代パート主婦の生命保険~サラリーマンの夫と話し合っておきたいこと~>でお伝えした通り50代で子育て中の場合、子どもが巣立ってから老後資金を貯めるのでは時間が足りません。
定年までの残りの期間に対し、定年後は何十年も老後生活が待っているかもしれないのですから。

教育費や住宅ローンの支払いでこれまでに老後資金を貯めることができなかった家庭は、これから急いで老後資金を貯めなくてはいけないかもしれません。
でも、少し立ち止まって、もう一度自分達はどんな生活がしたいのか、いくらあれば生活できるのか、そしてこれからは健康についてもう少し考えて欲しいと思います。

ここから大切になってくるのは、健康です。
どんなに健康に気をつけていても、かかってしまう病気はあります。
しかし、生活習慣病にならないように気をつけて足腰を鍛えることで、寝たきりになって介護費用が必要になるリスクを下げることはできます。

年金で不足する生活費や健康問題について、個人年金や介護保険など生命保険の契約も検討に値しますが、まずは自分でできることからやってみることを考えてみませんか?

健康寿命を延ばすためにできることは、何があるでしょうか?
楽しい老後生活を送るために、どんな生活をしたらよいでしょうか?
あなたのやりたいことは、何でしょう?

メットライフ生命の#老後を支える~全ての人にとっての老後を考え、豊かな人生に変えていく情報サイト~は、老後を前向きに楽しく過ごすためのヒントをくれそうです。

無理なく“たしなむ”50歳からのサーフィンで年を経てからのスポーツの楽しみ方を提案した記事には、大変共感しました。
以前出場したフルマラソンの大会でも、70代を超える人も参加していました。
決して早くはありませんが、しっかりとした足取りでヘバッている若者に声をかけながら楽しそうに走っているのが印象的でしたね。
(私は声をかけられた側です・・・)

また、シニアの「学び直し」はネットで卒業できる通信制大学脳を刺激することで、第2の人生が豊かになるの記事では、年を経ても学び続けることの意味を考えさせられます。

高校卒業後に看護学校に入学した私は一般教養が少なく、大学進学をしなかったことに多少の後悔があるんですね。
子どもを育て上げてもまだ私は52歳です。
この記事を読んで、子どもが大学を卒業したら自分が大学に入学しようかと考え始めました。

老後を考えるとき、私達はどうしてもお金の心配とか寝たきりの心配とか、暗いイメージが先行してしまうと思うんです。
でも、いくつになっても新しいことにはチャレンジできるし、それがお金を必要とするとは限りません。

50歳からプロスポーツ選手になることはできなくても、人生を豊かにすることはできます。
健康寿命を延ばすことで、必要最低限の生命保険と年金で済むかもしれません。

「今までやったことがないこと」が脳と人生を活性化させるにもあるように、脳と人生にハリを持たせるにはボランティアがお勧めだそう。
確かに、利害を考えずに人との交流も図れるし、身体を動かせば認知症や生活習慣病のリスクも抑えられて一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなりそうですね。

老後の備えというと、まずは「年金で不足するお金をどうしようか」と考えますよね。
私もそうでした。

確かに、国に頼ってばかりではなく、自身で備えることも必要です。
国で保障してくれる額で、自分の望む生活ができるとは限らないのですから。

ですから、個人年金や医療保険・介護保険といった生命保険商品の選択や現金を定期預金で貯めるなど、お金の準備も必要です。
それと同時に、「どう生きるか」という心の準備も50代はそろそろ初めてもいいのかなと思います。

それまで「母」として過ごした20年から、もう一度「妻」に戻って夫とのんびりした余生を楽しむのもいいと思います。
お互いが別々の趣味を楽しむのもよいし、夫婦でボランティア活動に参加するのだっていいですよね。

いつまで生きられるのか、健康寿命は何歳までなのか、どんな病気が待っているのか・・・そんなことは、考えたってわかりません。
それなら、ただ暗いばかりの老後のイメージを払拭してみませんか?

できるだけの備えをしたら、あとは楽しい老後にどうしたらできるか、パートは何歳まで続けるかなど、50代になったら「これからどう生きるか」を夫婦で話し合うべきだと思います。

世の中には、お金をかけずに楽しく生きている人がたくさんいるものです。
そんな人達を、うまくお手本にできるといいなと、私も思っています。