今すぐ生命保険の見直しが必要な人~1つでも当てはまるなら要注意!?~

生命保険の見直し

保険料には、保険会社の経費が含まれている!

日本人は生命保険が好きです。
投資をしている人は少ないのに、生命保険にはたいていの家庭が入っています。
しかし、その生命保険にはムダがいっぱい潜んでいることをご存知ですか?

保険会社は、加入者から集めた保険金を、実際に支払う保険金や給付金にあてています。
また、保険会社が投資して利殖するための、運用資金にもあてています。
預かったまま寝かせておくのはもったいないので、保険料を利用しているわけですね。
しかし、金利の低い今、運用で利益を上げるのは至難の業。
少なくとも、バブルの頃のようにはいきません。

保険会社は立派な建物に入っていることが多く、パンフレットも立派ですよね。
保険代理店も、駅前のテナントに入っていたりします。
広告はテレビコマーシャルだけではなく、インターネット上でもよく目にします。
それでやっていけるだけの収入があるということですね。

また、最近副業で話題のアフィリエイトも、保険会社の新規契約は報酬が高くなっています。
これも、保険会社の経費が高いことの裏付けになりますね。
アフィリエイターに多額の広告費を支払うということは、それだけの利益があるのです。

運用収益は昔よりも下がっているのに、経費はかかります。
それでも成り立っているということは、企業努力もあるのでしょうけれど、それだけ私達が払っている保険料に、経費の部分が上乗せされているということなのです。

私達は、「付加保険料」「純保険料」の合計を保険料として支払っています。
付加保険料とは、保険会社の運営経費(人件費・宣伝費・事務所費用など)のこと。
純保険料とは、保険金や給付金の支払いにあてられる費用のことです。

この付加保険料を「ブラックボックス」と称したのは、ライフネット生命です。
ライフネット生命は、ネットで生命保険の販売を始めただけではなく、保険料の内訳まで明らかにしてしまった会社です。(相当批判とひんしゅくをかったそうですよ。)

情報をオープンにしているライフネット生命ですら、付加保険料は払込金額のうち20%を優に超えます。
商品によっては、30%以上のものもあります。
この割合は保険商品や年齢によっても違うのですが、しっかり商品別・年齢別に紹介されています。

<ライフネット生命 保険料内訳表(代表例)>
http://www.lifenet-seimei.co.jp/shared/pdf/insurance_table_2016.pdf

少ないからこそオープンにできるライフネット生命でも、これだけ経費として徴収されているのです。
保険料の内訳を明かさず、付加保険料をブラックボックス化させている生命保険会社では、もっと多いことでしょう。

私達は、普段の買い物は10円単位で節約します。
スーパーとドラッグストアを使い分け、できるだけ安く・お得に買い物できるように努力しています。
ネット通販でも、価格を比較してできるだけ安いショップで買います。

それなのに、生命保険だけは毎月数千円も保険会社の経費を払わされているのに、無駄とももったいないとも思わない。
感覚がマヒしているのです。

なぜでしょう?
それは、生命保険がわかりにくくて面倒だから。
そして、生命保険を教育費と同じように、絶対必要なものなのだからと「聖域化」しているからではないでしょうか。

あなたの保険はムダ保険?こんな人は今すぐ見直しが必要です!

生命保険は、誰かに「これがおススメです」と言われて入るべきではありません。
加入する側が、「こういうリスクに対して、これくらいの保障額で、これくらいの保険料で加入したい」と伝え、それに対して数ある保険商品から条件を満たすものをピックアップしてもらうべき。

  • 夫の会社の経営状態が悪くて、ボーナスがカットされている
  • 病気がちである
  • がん家系である
  • 健康診断で、コレステロールや中性脂肪が少しずつ上がってきている
  • 住宅ローンの支払いに精一杯で、貯蓄が全くない
  • 子供二人の、大学進学時期が重なる

これらの台所事情・健康事情・教育事情を、インターホンをピンポンと鳴らしたセールスレディが知るはずありません。
デパートや駅前のテナントで「保険相談」をしているセールスマンも、あなたのプライベートを全く知らない仕事上の付き合いの人も。

自分達に必要な保障額は、自分達にしかわからないはず。
ということは、あなたが誰かの勧めや付き合いで保険に加入したのなら、無駄であるだけでなく、必要な保障すらカバーされていない可能性もあるのです。

重症なのは、自分に必要な保障額や、家庭に潜むリスクを把握していない場合です。
それどころか、毎月の収支すらわからない人もいるでしょう。
あなたの家庭には今どのくらいの預貯金があり、もしもに対する備えはどのくらいできているのでしょうか?
今、夫にもしものことがあった場合、毎月の生活費や教育費・住居費はどのくらいの金額が、何年間必要なのでしょうか?

本来、これらがわかっていない状態で、生命保険に加入できるハズがありません。
あなたが加入している生命保険で、本当に備えは十分?
もし下のリストにチェックが1つでも入るなら、即見直しをすべきです。

<あなたの保険は大丈夫? かんたん危険度チェック!>

  • 面倒なので見直しを後回しにしてきた
  • 営業担当に勧められるままに加入した
  • 友人・知人の付き合いで加入した
  • 3年以上保険証券をチェックしていない
  • 独身時代の生命保険を継続中
  • 5年以上前に加入した保険をそのまま継続中
  • 夫婦でいくら保険料を払っているか把握していない
  • 結局、「もしも」の時にいくら受け取れるのか把握していない

見直しは解約することではない! 契約変更・解約はよく検討してから

上のチェックリストで、1つどころか半分以上チェック入った・・・というあなた。
焦ってしまいましたか?
もしそうだとしても、いきなり保険を解約するのは待ってくださいね。
生命保険は大きな買い物ですから、簡単に決めてはいけません。

もし夫に何かあった場合、遺された家族はどのような生活を送るようになるでしょうか?
詳しくは高額な死亡保障の記事(高すぎる死亡保障)でお伝えしていますが、持ち家(マンションか一戸建てかでも違います)かどうか、妻が専業主婦かどうか、子供は何人かによって、必要となる保障額は違います。

また、家庭の経済状況はどうでしょうか?
生活費が毎月赤字でボーナスから補てんしている状態だとしたら、どうやって保険料を支払っていくのでしょうか?
また、もしもの備えを、生命保険だけに頼ろうとしてはいませんか?

家庭の経済状況やもしもの時の生活の見通しが立たずに、生命保険を見直すことはできないのです。

それに、生命保険は年をとればとるほど保険料が高くなります。
もし独身時代からの保険内容が、付き合いで入った割にはいいものだったとしたら、安易に解約するのはもったいないですね。
一度解約してしまったら、仮に同じ保険商品であっても、同じ保険料では加入できません。

保険の見直しというと、生命保険そのものを解約しがち。
しかし、本当に必要な保障額や家庭の経済状況・リスクを検討したら、ひょっとしたら今より高い保険料の商品に変更することになるかもしれないのです。

生命保険は人生で2番目に高い出費(生命保険が「人生で2番目に高い買い物」になるかどうかはあなた次第!?)ですから、加入も解約もよく考えて方針を固めなくてはなりません。

もしあなたが今まで生命保険に関して無関心で、付加保険料のことなんて全く知らなかったとしても、大丈夫。
今からできる備えをすればいいんです。

何にどのくらいお金をかけるのか、教育費にどこまでかけるのか・・・など、ライフプランを立てましょう。
また、健康管理の必要性を認識するかもしれません。
過去を悔やんだところで仕方ありません。
ここから始めればいいんです。

おそらく、上のリストでチェック項目が多かったあなたは、いろいろなことに対して「受け身」なのではないでしょうか?
生命保険に限らず、あなたが得するような「オイシイ話」を、他人が親切に持って来てくれることはありません。
そこには必ず、あなた以上に得をする人間がいるのです。

生命保険も、資産運用も、ローンの借り換えも、頼んでいないのに「オイシイ話」を持ってきた人は、要注意ですね。
自分のことは自分で行動を起こし、情報を集めなくてはいけません。

今度の週末は、まず家計の棚卸をしてみましょうか(*^-^*)