平均年収500万は当たり前?こんな時代だからこそ、保険料は安く抑えたい
今の時代で年収500万円って、実は恵まれていることをご存知でしょうか?
雑誌の特集などでも、年収400万円・年収300万円時代という言葉が出ていますし、貯蓄や家計改善の書籍でも、「年収300万円から」とうたっているものも多くなりました。
それだけ、実は年収が500万円いかない人が多いということです。
しかし、現実はどうでしょうか?
マイホーム購入にマイカー所有、子供2人にはそれぞれ複数の習い事をさせて…本当に年収500万円なのかと思いませんか?
我が家には小学生の息子がいますが、田舎ということもあり、周りのお友達は戸建の家が多いです(マンションが少ないので、持ち家=戸建となる)。
先日も息子のところに遊びに来たお友達が、賃貸住まいの我が家に入り「ここだけ?」と言いました。
そして「家買えばいいじゃん」とも。
余計なお世話じゃ!!と思いましたが、子供に悪意はありません(多分ね)。
小学生がそのようにぽろっと発言するということは、それだけマイホーム購入が当たり前になっている、ということではないでしょうか。
では、世間の平均的な年収はどのくらいなのでしょうか?
気になりますよね。
国税庁発表の平成27 年分民間給与実態統計調査(12ページ)では、日本人の平均給与は下記のようになっています。
<1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均>
『給与は正規485 万円(同1.5%増)、非正規171 万円(同0.5%増)であり、これを男女
別にみると、正規については男性539 万円(同1.2%増)、女性367 万円(同2.2%増)
非正規については男性226 万円(同1.7%増)、女性147 万円(同0.2%減)となってい
る。』
正規雇用の平均は確かに539万円、しかし平均年齢が45.6歳ですから私の年齢より高め。
これには、定年退職間近の人達の給与も含まれています。(逆に新卒社員も含まれますが)
もちろん、業種によっても平均年収は違います。
では、年齢別でみるとどうでしょう?
私のような子育て世代も、本当に539万円なのでしょうか。
同じ平成27年分民間給与実態統計調査(18ぺ―ジ)では、下のように発表されています。
<年齢階層別の平均給与>
30~34歳:397万円(男性451万、女性307万)
35~39歳:432万円(男性510万円、女性299万円)
40~44歳:461万円(男性567万円、女性294万円)
確かに、35~39歳になると、男性の年収が500万円超えますね。
しかし、年収500万円というのは、手取り額ではありません。
年収500万円の場合、手取り額は年額396万円。
夏冬ボーナスの手取りがそれぞれ50万円とすると、月の手取り額は24~25万円となります。
これで、本当に冒頭に挙げたような生活ができるのでしょうか?
小屋 洋一さんのいわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します。にありますが、私達の親世代はお父さんの収入だけで「当たり前」の生活ができました。
一方、昔よりも生活水準が全体的に高くなっているのも事実です。
持ち家と車はもちろん、パソコン、スマホ、ゲーム、塾・・・いろいろなことが当たり前になってきてしまいました。
いくら年収500万円でも、お父さんの収入だけでは「当たり前」の生活が難しいので、お母さんが仕事に出るようになったのです。
確かに、末子が小学校に上がると、お母さんの就業率も上がります。
生活水準を落としたくないけれど、収入が低い・足りない。
データからすると、いくら夫婦共働きでも「当たり前」の生活を送ろうとすると、毎月カツカツ。
隣の芝が青く見えているだけ。
そして、見せないようにしているだけ。
皆、どこかで節約しているのです。
そこで考えたいのが、毎月の家計を圧迫する生命保険の保険料・・・ではないでしょうか。
都民・県民共済は、サラリーマンの味方!?
バブルを知らない私達30代。
40代でも恩恵を受けた人は少ないかもしれません。
そんな現代を生き、子供を育てている私達は、どうしたら生活が楽になるでしょうか?
よくある家計アドバイスではありますが、まずは固定費を削ることです。
毎月普通に生活していても出て行ってしまう、意識をせずに使っているお金が固定費です。
それを減らせば、意識的に節約せずとも支出を減らせるので、家計改善にはまず固定費の支出がおすすめです。
そして、その固定費改善の中でも大きな効果が出るのが、生命保険。
「生命保険が「人生で2番目に高い買い物」になるかどうかはあなた次第!?」でお伝えした通り、生命保険の総払込額は、人によっては人生における出費の2位にも3位にもなります。
ですから、毎月の保険料を抑えたら、ものすごい節約効果が出るというわけです。
では、安くて「もしも」に備えられる生命保険って、あるのでしょうか?
安い生命保険というと、よく知られているのが都道府県民共済。
生命保険会社に勤務していても、自分が加入しているのはこの共済保険だけ・・・という人もいるくらいお得な生命保険です。
共済は一般の生命保険会社のような利潤を求めないことから、非常に掛け金が安いことで知られています。
月額1000円からありますが、人気なのは2000円コースのようです。
私が現在加入している定期保険は毎月の掛金が10000円を超えますから、これなら1/5で済みますね。
まさに、現代サラリーマン家庭の味方ともいえるでしょう。
でも、私は加入していません。
加入したくても、できない理由があるからです。
月額1000円からある共済保険。
お手頃価格で「もしも」に備えられます。
もし私が今加入しているものから共済保険の2000円コースに変更したら、毎月8000円以上節約できますから、1年で約10万円の節約ができます。
都民共済 総合保障型は、病気で入院したら日額4500円、死亡したら400万円の保障があります。
事故の場合は入院日額5000円、死亡保障は1000万円にもなります。
病気のときの死亡保障が400万円は少ない気もしますが、2000円の掛金と考えれば、十分お得です。
しかし、共済保険が安いのは理由があるのです。
利潤を求めないだけではありません。
「健康な方」が入るからです。
現時点で持病のない健康な人がこの先病気になるのと、既に私のように持病のある人が病気になるのは、どちらの可能性が低いでしょうか?
もちろん、今健康な人ですよね。
漢方薬もOUT!!共済保険のきびしい条件
生命保険会社は、リスクの高い人を嫌います。
この先、保険金や各種給付金を支払う可能性が高くなるからです。
共済保険は、リスクの高い人を最初から排除することで、安い掛金(なぜか共済では保険料と言わず、掛金と表示しています)を設定しているのです。
では、
- 健康診断で異常を指摘されていない
- 入院歴がない
- 喫煙習慣がない
この3つを満たしていれば、加入できると思いますか?
これは、ある40代女性の健康状態です。
ところがこの女性、共済保険に加入できませんでした。
理由は、漢方薬です。
女性は従来から冷え性があり、漢方薬を処方してもらっていました。
病気、というほどでもありません。
命にも関わりません。
漢方薬は効き目がマイルドなので、病院でも「いきなり薬だすのはちょっと・・・」という場合や、体質を改善する目的で処方します。
しかし、共済保険においてはこの漢方薬がOUTになってしまうのです。
都民共済 健康告知内容をみてみると、確かに書いてあります。
『1.現在、病気やケガの治療中である。または検査や治療が必要と指摘されている(健康診断や人間ドックなどで、検査や治療が必要と指摘された場合を含む)、もしくは検査中である。』
とね。
ただし、漢方薬が病気の治療に当たるかというと・・・これは厳しいと感じますね。
この女性の場合、数年間にわたり処方を受けていたことが大きいのだと思われます。
冷え症は「未病」の一つとされています。
「未病」とは、病気の少し前の段階を示し、未病のうちに体調を整えることが病気を予防することになると、予防医学の観点から使われる言葉です。
つまり、冷え症を訴えるこの女性は未病であり、「未(ま)だ病気ではない」状態。
現に、健康診断では異常を指摘されていません。
血管を収縮させて血液循環を悪くする、喫煙習慣もありません。
それでも、共済保険においては漢方薬の継続治療を受けているのでOUT!となってしまったようです。
健康意識の高い人は、予防に力を入れます。
糖尿病などの生活習慣病は、一度罹ると完治することはありません。
しかし、健康意識が低くて医療機関にかからない人は受診した形跡が残らないので、書類上は「健康な人」になってしまいます。
この女性のように、体質改善の目的で漢方薬を処方してもらっている程度では、医療従事者からすると、病気とまでは言えないと思います。
それでも、数年間に及ぶ診療履歴・処方歴が残っているので、引き受け拒否となってしまうのです。
安い保険ほど、条件は厳しい
「安い生命保険=条件が厳しい」ということは、共済保険に限ったことではありません。
よくコマーシャルで見かける保険も、安いものはそれだけリスクを抑えているもの(健康な人しか入れない)で、掛け捨て(解約返戻金のないもの)です。
「もしも」に備えつつ、家計のことも考えたい。
そんな人にとって共済保険は、検討に値する保険であることは間違いありません。
あなたが「健康な人」で、かつ保障内容も十分ならば、検討してみる価値もあるでしょう。
生命保険は、各社から様々な商品が出ています。
そして、必要な保障は人それぞれ違います。
何十年にもわたって払い続けるものですから、総払込額も考えなくてはいけません。
しかし、安い物がいいとは限りませんし、安いものほど加入条件は厳しい。
その加入条件には、医療従事者からすると首をかしげたくなるものもありますが、生命保険会社側が拒否してしまえば、それまでです。
この女性も積極的に冷え性を治そうと思っていたわけではありませんでしたが、漢方だから飲んでいても害はないし、多少でも冬の冷えが楽になれば・・・という程度で飲んでいたそう。
たかが漢方、されど漢方。
もし漢方薬の処方を受けていなくて共済保険に加入していたら、どれくらいの節約効果があったのでしょうか?
もちろん、生命保険に加入することが目的ではありません。
身体に必要なケアをすることの方が大切です。
しかし、それほど必要と思っていなかったとしたら・・・この女性は損したということになるのかもしれません。
今の低年収時代・格差社会を生きる私達は、生命保険という大きな出費にどのくらいかけるかも、よくよく考えたいものですね(*^-^*)