クリニックの医療レーザー脱毛でヤケドしてしまったら補償してもらえる?
クリニックの医療レーザー脱毛というのは安全な施術ではありますが、もちろんリスクが無いわけではありません。医療レーザー脱毛のリスクとして有名なのがヤケド。強いレーザーを当てるため、場合によっては肌にダメージを与えてしまうこともあるんです。
でも、ヤケドしてしまったら治療費もかかりますし、万が一ヤケドの跡が残ってしまったら慰謝料ぐらい払ってほしいと思いますよね。クリニックの医療レーザー脱毛でヤケドが起こってしまった場合、クリニックから補償してもらうことはできるのでしょうか?
クリニックでヤケドを負った場合の対処法について、解説していきます。
ヤケドの治療はクリニックで対応してもらえる
ヤケドの原因は、機械の設定ミスなどがメインですが、実績のあるクリニックでもごくまれにヤケドの被害が起こることはあり得ます。
万が一ヤケドが起こってしまった場合は、その場で処置してもらえるので安心してください。
脱毛エステサロンで同様の被害が起こった場合は、医療機関ではないためその場ですぐに処置してもらうことはできませんよね。しかし、クリニックであれば当然医師がいますので、その場でヤケドに対する処置をしてもらうことができるのです。ヤケドを治療するための塗り薬等の処方もしてもらえますよ。
ただ、脱毛の施術時にヤケドに気づくことができなかった場合、後日処置してもらうことになります。ヤケドに気づいた場合はすぐに脱毛クリニックに連絡して、診察の約束を取り付けましょう。
治療費以外の請求も可能
ヤケドの治療費については、クリニックから請求されることはなく無料です。さらに、通院にかかる交通費も請求することができます。
他に、今までに支払った脱毛料金についても全額返金してもらえる可能性もあります。ヤケド跡が残ってしまったような場合は、慰謝料の請求も可能です。
誠実な対応をしてくれるクリニックであれば、こちらから何かアクションを起こさずとも、クリニック側から交通費や慰謝料等の支払や、脱毛費用の返金について話があるはずですので、クリニック側の指示に従いましょう。
誠意の無い対応をされた場合の対処法
問題は、ヤケドが起こったにも関わらずクリニック側が十分な対応をしてくれない場合です。実際に問題となっている事例もあります。
ヤケドの治療まではしてくれても、慰謝料については断られた、脱毛料金の返金にも一切応じてくれない。また、治療はしてくれても一切謝罪の言葉が無いなど、精神的にもダメージを受けるケースも存在します。
このような場合は、泣き寝入りする必要はありません。手間はかかりますが、弁護士に依頼して慰謝料等の請求も検討しましょう。
弁護士費用はもちろんかかりますが、弁護士を通して慰謝料等の請求を交渉してもらうだけであれば数万円程度の費用で済むことが多いですし、取り返せるお金や慰謝料の金額を考えればマイナスになることは無いでしょう。
また、万が一訴訟を起こすようなことがあったとしても訴訟費用は相手に請求することもできますし、着手金や実費以外の「成功報酬」は実際に相手から支払ってもらえた金額のうち10~20%程度を支払うだけなので、こちらも大きなマイナスになることはありません。
クリニック側も訴訟ともなればイメージの低下は免れませんし、基本的にはそこまで発展することもないはず。万が一ヤケドをしてしまい、さらにクリニック側がきちんと対応してくれない場合は、弁護士に依頼することも検討された方がいいでしょう。
そして、そもそも「ヤケドではない」などと言われてしまったような場合は、早めに別の皮膚科を受診することも大切です。皮膚科を受診してヤケドだと診断してもらえば必ず診断書をもらい、脱毛クリニックとの交渉に使いましょう。