エステサロンで本人確認書類の提示が必要な理由
エステサロンに行くと、本人確認書類(身分証)を提示するよう求められることがあります。最近は個人情報の漏えいなどが問題になることもありますから、本人確認書類を提示することに抵抗を感じる人もいるようです。
では、どうしてエステサロンでは本人確認書類の提示を求められるのでしょうか?
目次です♪
お店の利益を守るため
まず第一に、初回限定プランを何度も利用されないため、という理由があります。
脱毛に限らず、痩身やフェイシャルなどのエステサロンでも、初回限定プランや体験コースといったものがありますよね。これは初めてそのエステサロンを利用するという人が対象です。
とは言え、1回来ただけの人の顔まで覚えていられませんから、もし名前や住所を変えて何度も来られたら、気づかずに対応してしまう恐れがあります。
初めての人のためだけの限定価格なのに、何度も利用されてはお店の利益が確保できなくなってしまいますよね。
何度も同じ人が初回限定プランを利用しないように、きちんと「本当にこの人は初めての利用か」ということを確認できるように、本人確認書類の提示をもとめているのです。
未成年じゃないかを確認するため
わたしのような老け顔だと心配要らないんですが(っていうかもうすでにかなり年齢いっちゃってますが)、成人かどうか怪しい人っていますよね。
脱毛エステサロンの年齢制限はお店ごとに違いますが、18歳以上としているところが多いですし、未成年の場合は契約の際に親の同意書が必要になります。
未成年かどうかを確認するためには、本人確認書類の提示をしてもらうほかありません。20歳そこそこの人はもちろん、30代でも年齢不詳な人っているので、一律に本人確認書類の提示をもとめているお店も少なくありません。
顧客の情報を集めるため
顧客を増やすため、また、顧客一人あたりの単価を上げるため、エステサロンではさまざまな方法で集客や勧誘をしています。脱毛エステサロンの場合は勧誘が無いところが多いですが、まったく無いということではありません。
たとえば、カウンセリングシートにメールアドレスを記入した場合は、定期的にキャンペーンのお知らせなどが届くようになります。それを見てまた来てくれるお客さんもいるでしょうからね。
また、住所が分かっていれば、DMを送ることもできます。最近はDMを送ってくるようなところはほとんどありませんが、ちょっと高級なエステサロンだったりすると、未だにDMでキャンペーン情報を送ってくるところもありますよ。
本人確認をされないのであれば名前も住所もウソを書くことができますが、本人確認される場合は正直に書くしかありません。
本人確認書類として認められるものは?
本人確認書類は「身分証」とも言われますが、その人が何者であるかを証明するものです。
一般的には、以下の書類が「本人確認書類」として使われることが多いです。
・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・住基カード
他にも、年金手帳や住民証の写しなどが用いられることもあります。
ただ、エステサロンで提示する場合は免許を持っている人なら免許証、なければ健康保険証、というのが一般的です。
また、社員証や学生証を本人確認書類として使える場合もあります。学生の場合、学生証を提示することによって学割の適用になることもあるのでぜひ提示しておきたいですね。しかし、社員証で認められるエステサロンもあれば、認めてもらえないケースもあります。
社員証は銀行などでも本人確認書類としては認めておらず、エステサロンでも無理に認めてもらおうとしても難しいでしょう。試しに出してみて、認めてもらえればラッキーですね!
本人確認書類の提示は拒否できる?
脱毛に行くにしても、「とりあえず体験だけしてみてから決めたい」とか、「いくつかエステサロンをまわってから実際に通うお店を決めたい」と考える人もいます。
1回行くだけのお店に個人情報をごっそり教えてしまうのは不安を感じる……というのも当然のことですよね。
では、本人確認書類を提示せずに、また、嘘の名前と住所を記入して、脱毛を受けることはできるのでしょうか?
残念ながら、それはできません。
本人確認書類の提示が必要だと決められているエステサロンでは、提示しない限り脱毛ができません。本人確認書類の提示を拒否すれば、お店側からお断りされてしまうだけです。つまり「嫌なら来なくていいです」ってこと……。
とは言え、実際にはすべてのエステサロンが本人確認書類の提示を義務付けているわけではありません。銀行などの金融機関でもないのですから、法的には本人確認書類を提示しなければならないことはないんですね。
どうしても本人確認書類を提示したくない人は、いろんなエステサロンに足を運んでみて、本人確認書類の提示をもとめられないお店を選んで脱毛すると良いでしょう。
疑いだすとキリが無いという気も……
個人情報流出のニュースはけっこう頻繁に聞きますから、個人情報の取り扱いについて過敏になってしまうのも分かります。
でも、これって疑い出すとキリが無いなぁ、と思ってしまいます。
わたしたちは、普段からさまざまなところで個人情報を垂れ流していると言っても過言ではありません。何かのサイトに会員登録するときにも氏名や住所を入力しなければならないことがありますし、ネット通販だって、正しい名前と住所が無いと商品が届きませんよね。
また、FacebookやインスタなどのSNSだって個人情報の宝庫です。本名や住所の登録をしていなくても、アップした画像を見ればだいたいどこに住んでいる人なのかも分かりますし、顔を出している人も珍しくないですよね。また、Facebookなどは大丈夫ですが、サイトによってはアップロードされた画像に位置情報が組み込まれたままになっていることもあります。
※Exifデータと言って、GPSの位置情報が画像に記録されていると、その画像をダウンロードすることでどこで撮影した写真なのかが分かってしまいます。スマホなら、カメラのGPSをオフにしておきましょう。
このように、普段からけっこう個人情報ってあちこちにまき散らしているものなので、脱毛に行くときだけかたくなに本人確認を拒否するというのもなんだか違う気がします。あくまでもわたしの考えですが、大手エステサロンなどでは特に、個人情報の取り扱いはきちんとしているはず。
脱毛エステサロンを信頼して、万が一個人情報が漏えいしたならすぐさま訴えればいい、と考えて、エステサロンでは本人確認書類を提示してもいいのではないでしょうか。