エステサロンって、女性専用のところばかりですよね。では、性同一性障害のうちMtFに該当する人の場合は、女性用エステサロンに行くことはできるのでしょうか?

女性専用エステサロンが指す「女性」とは

エステサロンは普通女性専用で、男性向けのエステサロンは「メンズエステ」と言って区別されています。MtFの方で生物学的に男性の体を持っている人ならメンズエステは問題なく行けます。が、メンズエステだと施術者も男性になりますから、あまり行きたくないですよね。

では、本来女性専用である一般のエステサロンが指す「女性」というのは、どういう人のことを指すのでしょうか?

ポイントは、以下の3つです。

・見た目が女性であること
・体が女性であること
・戸籍上の性が女性であること

見た目が女性であること

エステサロンにはたくさんのお客さんが来ます。施術室は個室なのでスタッフとしか顔を合せませんが、受付や待合室では他のお客さんと顔を合わせることになります。

このとき、「見るからに男性」といった感じのお客さんがいると、他の女性客は警戒してしまいます。MtFの方かな、と想像できる人もいれば、まったくそういう想像力が無い人がいるのも事実。「なんで男がいるの!?」と、エステサロンにクレームが入ったり、もしくはあなたに直接心無い言葉をぶつけてくる人もいるかもしれません。

他のお客さんもいるということを考えれば、見た目が女性である、ということが重要です。

体が女性であること

脱毛する部位にもよりますが、たとえば胸の脱毛をするとなれば、施術時には丸見えになってしまいます。体が男性のままだと、「女性です」と言って通うことは難しいですね。

大手エステサロンの場合は特に、現場のオペレーションをスムーズにするために、一律で「絶対に女性のみ」と統一しているところもあります。

逆に、小規模なエステサロンであれば、その店のオーナーやスタッフが理解していれば問題ない話なので、体が男性でも断られないケースもあります。

体が男性のままの場合は、事前に脱毛可能かどうかを問い合わせておく方がいいでしょう。性適合手術を受けている人であれば、女性として通える可能性が高くなります。

戸籍上の性が女性であること

エステサロンでは、本人確認書類(免許証や保険証)の提示を求めるところが少なくありません。未成年じゃないかの確認のためもありますし、初回限定のプランを何度も利用されることの無いよう、本人確認をして本当に初めての利用なのか、ということを確認する意味合いもあります。

本人確認書類を提示する際に性別が男性になっていると、女性だと認めてもらえず契約できないことがあるようです。お店により、見た目が女性であっても戸籍上が男性だとダメ、などと線引きするラインは違います。

エステサロンで脱毛できない場合はどうする?

脱毛エステサロンで脱毛できなくても、脱毛自体を諦める必要はありません! 脱毛するには、他にも方法があります。

家庭用脱毛器で脱毛する

同じMtFの方の中には、家庭用脱毛器を使って脱毛している人も少なくありません。家庭用脱毛器は個人向けに作られている分パワーは劣りますが、気長に使っていればムダ毛をなくしていくこともできます。カートリッジの買い替えなど費用を考えれば結局エステサロンの方が安くつく場合が多いですしパワーも低いのでおすすめはしませんが、「誰にも見られずにこっそり処理したい」という方は使ってみてもいいでしょう。

クリニックで脱毛する

クリニックの場合は女性専用と決められているところが少ないため、男性だろうが女性だろうがどちらでもなかろうが、脱毛してもらうことができます。

家庭用脱毛器に比べると断然パワーが強いですし、エステサロンの光脱毛よりもまだ強いので、男性の濃いヒゲにもしっかり効果を出してくれます。

しっかり脱毛したいなら、断然クリニックの脱毛をおすすめします。

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性同一性障害(MtF)の方だと、エステサロンに行けない人も少なくありません。性転換手術や戸籍の変更を終えていれば問題なく行けるようになりますが、脱毛だって早めに済ませておきたいですよね。MtFの方が脱毛するなら断然クリニックの医療レーザー脱毛がおすすめですよ。