脱毛エステサロンを掛け持ちしている人というのは珍しくありません。掛け持ちすることで安いプランのいいとこ取りができたり、予約が取りにくいエステサロンでも他のエステサロンと掛け持ちしながらであれば間が空いても気になりません。

では、脱毛エステサロンを掛け持ちしている場合、同日にエステサロンのはしごをして施術を受けるのはアリなのでしょうか? なんとなく危険っぽい感じもしますが、実際のところに迫ります。

同一部位の同日照射は危険、かつ無意味!

同じ日に、同じ部位を脱毛する。

これだけはやめましょう。危険な上に、無意味です。

まず危険性について。
脱毛エステサロンでは「肌に優しい」などと謳っているところもありますが、あくまでも「自己処理を続けるよりは肌に優しい」という意味であって、脱毛機の照射自体にダメージが無いわけではありません。多少のダメージはどうしても受けてしまいます。

脱毛後に肌の火照りや乾燥を感じたことがあるという人も多いですが、これこそ、肌が多少のダメージを受けている証拠ですよね。

もし、同じ日に同じ部位を重ねて照射した場合、ダメージは倍増します。いきなりヤケドするなど深刻な事態にはならないものの、必要以上に乾燥してしまい、肌がガサガサになったり、肌のバリア機能が壊されて一時的に肌荒れしてしまうことは考えられます。

次に、なぜ同日の照射が無意味なのか、について。
脱毛の施術を一度おこなうと、そのとき効果のあるムダ毛には、一通りダメージを与えることができます。「そのとき効果があるムダ毛」というのは、成長期のムダ毛のことです。

脱毛の仕組みというのは、ムダ毛が生えている根っこの部分(毛根)にダメージを与えるというもの。今生えているムダ毛をつたって毛根にダメージを与えるため、ムダ毛自体が生えていない「休止期」や、ムダ毛が毛根から切り離されて後は抜けるだけ、といった「退行期」のムダ毛には効果が無いのです。

そして、成長期の毛に照射したあと、もう1回同じように照射したとしても、すでに成長期のムダ毛にはアプローチできていますし、2回照射したからと言ってさっき退行期だった毛にも効果を届けられる、なんていうことはありません。だから、同じ日に同じ部位を2回以上照射したとしても無意味なのです!

部位がかぶらなければ「はしご」もOK!

逆に言えば、違う部位であれば、同じ日に施術をおこなうのはOK、ということです。たとえば、ワキの契約をしているエステサロンAと、脚の契約をしているエステサロンBを同じ日に予約する、というのは全然問題ありません。

ダメまのは、「ワキとワキ」みたいに完全に部位がかぶっている場合や、「ワキと全身脱毛」みたいにかぶっている部位があるケース。ただ、「ワキと全身脱毛」みたいなケースでは、全身脱毛のお店に行くときには「ワキは避けてください」と言えば大丈夫です。

「何度も脱毛機の光を浴びて、体に悪影響はないの?」と思われるかもしれませんが、エステサロンの全身脱毛では1日で全身の脱毛照射をおこなうところも多いですよね。部位かぶりが無い以上、全身脱毛以上の照射を受けることはまずないのですから、体への悪影響はありません。

もっと言えば、脱毛機の光は体の深部まで届くようなものではなく肌の表面(毛根ぐらいまで)しか届かないものなので、体への悪影響自体が考えにくいものなんですよ。

上手く予約を入れれば通うのもラク!

掛け持ちしているエステサロンが同じエリアにある場合、同じ日に通った方が交通費も時間も浮いて、通うのもラクですよね。脱毛エステサロンはたいてい、都市部では駅前周辺にあるので、はしごしやすいように一定のエリア内で通うエステサロンを選ぶのもおすすめですよ。

部位かぶりさえなければ、同じ日に予約を入れた方が通うのがラクで、1日で脱毛が済んでしまうので他の予定も調整しやすくなるのではないでしょうか? スケジュールの管理も楽になりますね!

脱毛エステサロンの掛け持ちをしている人は、同じ日にはしごするという方法も上手く取り入れてみてくださいね。