家庭用脱毛器とは、自宅で、自分で使うことができる脱毛器のことです。脱毛と言えばエステやクリニックに行くもの、というのが定番ですが、家庭用脱毛器はどういうものなんでしょうか?

家庭用脱毛器の基本的な使い方

家庭用脱毛器は、本体部分とケーブルでつながったハンドピース部分に分かれており、ハンドピースの先端にライト(ランプ)が付いています。

脱毛パワーなどの設定を本体でおこない、ハンドピースを肌に当て、ライトを照射していくのが基本的な使い方になります。

本体部分には、各種設定をするためのボタンや画面が付いており、内部にはモーターや冷却ファンが入っているため、使用時にはモーターと冷却ファンの動作音が鳴るのが特徴的です。

ハンドピース部分には、手動照射用のスイッチが付いており、ライト部分は取り外し可能になっています。このライトの力によって脱毛できるのですが、ライトは消耗品なので、買い替えが必要な脱毛器が一般的。

これが、一般的な光脱毛のできる家庭用脱毛器です。

一方、レーザータイプの脱毛器もあり、こちらは少し仕様が違います。レーザー脱毛器の方は本体とハンドピースに分かれておらず、ドライヤーのような形状をしているのが特徴で、先端にライトがついています。先端を肌に当てて脱毛していきますが、レーザータイプの脱毛器はライトは消耗品ではないので、ランニングコストが安いと言われています。

家庭用脱毛器、光タイプとレーザータイプの違いとは

光タイプは使うのが楽、しかし消耗品代がかかる

光タイプの家庭用脱毛器は、ライト自体が大きいので、一度の照射で広い面積の脱毛ができるのが特長です。一度でたくさん脱毛できるということは、脱毛にかかる時間が少なくて済み、腕も疲れにくいということ。

しかし、ライトは照射できる回数が決まっているので買い替えが必要で、ライトも1つ数千円するので、消耗品代がかさみやすいというのがデメリットです。

レーザータイプは消耗品代がかからない、しかし使うのが大変

レーザータイプは、ライトの交換が必要ないので故障しない限り、ずっと使えます。内蔵電池は消耗品なので買い替えが必要になってきますが、ライトに比べると電池が切れるまでにはかなり時間があるので、そんなに追加費用の心配はしなくて大丈夫です。

ただ、レーザータイプは光タイプに比べると照射範囲がかなり狭いので、脱毛に膨大な時間がかかるというデメリットがあります。ワキぐらいならあまり気にならないかもしれませんが、腕や脚も脱毛しようと思うと面積が広い分かなり時間がかかります。また、レーザータイプは本体とハンドピースが一体型になっているため重たく、腕が疲れやすいのも難点です。

家庭用脱毛器の価格

家庭用脱毛器はさまざまなメーカーから販売されているので価格もバラバラですが、だいたい4~7万円程度となっています。

しかし、これは本体そのものの値段! すでに説明しました通り、家庭用脱毛器はライトの交換が必要です。ライトは1個あたり5,000~6,000円程度となっていて、ライトを買い足す数が多いほど、コストはかかってしまいますね。ただ、ライト1個あたりの照射可能回数はメーカーによっても異なり、数年に1回交換するだけでいい、というものもあれば、数か月に1個は交換が必要なものもあるので事前に確認しておく必要があります。

本体自体が安くても、ライトカートリッジが高くて結局高くついてしまった、という失敗もあるので、気を付けましょう!

カートリッジの買い替えなどを含めても、家庭用脱毛器だと7~10万円程度になるでしょう。

どうです? 高いですか?

たしかに、美顔器や電気シェーバーなど、他の美容家電に比べると高いと感じてしまうかもしれません。でも、エステやクリニックの脱毛と比べるとどうでしょうか?

断然安いですよね。脱毛にかかるお金がもっとも高いのはクリニック、ついでエステ、そしてもっとも安上がりなのが家庭用脱毛器なんですよ。

購入はインターネットが主流

家庭用脱毛器を購入するには、インターネット通販を利用するのが一般的です。家電量販店などで、家庭用脱毛器を見かけたことってあります? 多分ないと思います。

家電量販店でも脱毛器っぽいものが売っていると思いますが、それは本来の意味での家庭用脱毛器ではありません。

というのも、家庭用脱毛器というのは、エステやクリニックと同じく、「光orレーザーを当てることによって毛根にダメージを与える」という仕組みのもの。家電量販店で販売されている脱毛器っぽいものは、ムダ毛を焼き切ることによって処理したり、抜いて処理するタイプなので根本的な解決にはなっていないんです。(カミソリで剃ったり除毛クリームで処理したりするのと一緒でまた生えてくる)

家庭用脱毛器は、お店では売られていないのでインターネットで購入することになりますが、送られてくる際には家庭用脱毛器とは分からないように「化粧品」などと箱に書いて送ってくれるところもあるので家族が受取人になる場合でも安心ですよ。

ぶっちゃけ、家庭用脱毛器で完全な脱毛はできない

家庭用脱毛器はエステやクリニックに比べると断然低価格で脱毛できちゃうものですが、効果も断然低い、と言わざるを得ません。

家庭用脱毛器でも、脱毛できないというわけではありませんが、やはり効果は劣ってしまうのです。

あくまでもわたしの考えですが、一通り経験した結果、思うことです。

効果が見えにくい

クリニックの脱毛なら、目に見えてムダ毛がなくなっていくという効果が見えます。エステは、安すぎるところや一部の悪徳店に行くと効果を感じないこともありましたが、きちんとしたところならちゃんと効果を感じました。

でも、家庭用脱毛器では、エステの10分の1ぐらいの効果しか感じられませんでした。

脱毛完了までに時間がかかる

効果が出にくいということは、脱毛完了までに時間がかかる、ということです。

クリニックの脱毛の場合、標準的な期間・回数は1年間5~6回です。エステ脱毛の場合、標準的な期間・回数は2年間12回程度です。

家庭用脱毛器だとクリニックやエステのように3~4か月空けなくても照射できるというメリットはあるものの、それでもかかる期間は3年以上だと思います。わたしは家庭用脱毛器は数か月使ってみただけなので断言はできないですが、あの効果の出方だと5~6年はかかるんじゃねえか、というのが正直な感想であります。

エステやクリニックに行けない人向け

多少お金はかかっても、やはりクリニックやエステの方が断然脱毛はスムーズで、効果も感じやすいです。エステやクリニックに行けるなら、そちらをおすすめします。

ただ一方で、

・小さい子供がいるなどでお店に通うのが難しい
・仕事が忙しく、予約を取れない
・びっくりするぐらいの恥ずかしがり屋さん

といった人の場合は、ムダ毛に悩んでつらい思いをするぐらいなら家庭用脱毛器を使ってコツコツ脱毛するのがいいでしょう。

部位によって家庭用脱毛器とエステ、クリニックを使い分けている人もいますから、一台持っておいてもいいのではないでしょうか?