VIO脱毛の予約を入れていたのに、予約当日に生理がかぶってしまった……。そんな経験を持つ女性は少なくありません。

基本的に、どこの部位であっても、生理中は脱毛は避けた方がいいと言われています。ホルモンバランスの変化から、肌トラブルが起こりやすくなったり、生理痛などでつらいこともあるからです。とは言え、生理中でも脱毛ができないわけではないのですが、VIOは別! どう考えても、生理中にVIO脱毛はできませんよね。タンポン入れてもダメなものはダメ!

でも、脱毛の日に生理がかぶってしまったら予約をキャンセルしないといけないし、当日生理になってしまったら、お店によってはキャンセル料がかかってしまうことも……。

そこで考えるのが、「ピルの服用」です。

ピルは「生理周期をずらす」ことができる

「ピル=避妊」というイメージを持っている女性も少なくありません。たしかに、ピルというのは避妊薬として服用している人が多いものではありますが、実際には、使い方はそれだけではありません。

わたしの場合は、婦人科系の疾患がきっかけで、お医者さんに勧められて飲み始めました。飲みはじめはめまいや吐き気といった副作用がある人もいますが、わたしは平気でしたよ。

ピルというのは女性ホルモンを合成した薬剤のことで、体を「疑似妊娠」の状態にすることで生理を来ないようにするものです。一般に使われるのは低用量ピルというもので、21日間飲み続け、その後1週間は飲むのをやめ、そのあいだに生理(消退出血)があります。ざっくり言ってしまえば、ピルを服用していると、ぴったり28日周期で生理が来るようになるってことです。

さらには、服用する日数を調整することで、生理が来る時期をコントロールすることも可能。たとえば、「次はVIO脱毛のために3日間遅らせたいな」という場合は、いつもよりも3日間多く服用します。逆に、早めたい場合は、服用する日数を短くする、ということです。

生理の時期をずらすための詳しい方法は、ピルを処方してもらう際にお医者さんに教えてもらいましょう。

ピルは、だいたい1シート(1サイクル分)で2,000~3,000円です。保険はききません。何か、婦人科系の疾患があって治療のためにピルを使う場合は保険適用のピルが処方されますが、それでも自己負担はやはり2,000~3,000円程度になります。

ピルの副作用が脱毛に影響することも

ピルを服用していれば、生理周期が安定するため、VIO脱毛の予約を入れやすくなります。次回の予約を入れるときに、生理周期に合わせて日にちを設定すればいいですからね。

仮に、他の予定との都合で生理中にかぶる日にしか予約が入れられなくても、その場合は生理のタイミングをずらすことができるため、安心していつでもVIO脱毛の予約を入れることができます。

しかし、ピルは良いことばかりではなく、副作用もあります。すでに述べたように、飲み始めの1週間~1か月ぐらいは、副作用が出る人もいます。めまいや吐き気、頭痛などです。他にも、体重増加や血栓症などの副作用も有名です。

そして、脱毛に関係してくるのが、「色素沈着しやすくなる」ということです。

ピルを服用している人は色素沈着を起こしやすいので紫外線対策も気を付けた方がいいのですが、ピルを服用している人が脱毛すると、少しだけ色素沈着を起こす確率が増えてしまいます。

色素沈着が起こってしまった場合は、しばらく脱毛に通うのをストップすることで症状が落ち着いてきますし、自然に落ち着かない場合も皮膚科などで治療を受ければ治まりますから安心してください。

VIO脱毛をする人にとってはピルの服用は便利なものですが、副作用が無いわけではないので、服用するなら自己責任で飲む、ということを覚えておきましょう。