クリニックの脱毛なら、ピルを飲んでいても脱毛はできるのか
ピルを飲んでいる女性は多くはありませんが、昔に比べると、ピルを服用している人って増えましたよね。わたしも飲んでます。きっかけは多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)。ホルモンバランスを整えるために、婦人科で勧められて飲み始めました。
避妊目的だけでなく、わたしのように治療目的で飲んでいる人もいれば、結婚式や海外旅行のために月経時期をずらす目的で一時的に服用する人もいます。
持病などによって服用している薬がある人の場合、薬の種類によっては脱毛はできないという話を聞くことがありますよね。だから、ピルを飲んでいる人も、「わたしでも脱毛できるのかな?」と不安に思う方は多いようです。
結論から言えば、ピルを飲んでいる人でも脱毛はできます。ただ、注意しなければならないことがあるんです。
色素沈着のリスクが高くなる
クリニックの脱毛では、ごくまれに色素沈着を起こす副作用があります。一方、ピルの服用でも、色素沈着が起こることがあるんです。
確率的には0.1%から0.3%くらいと言われています。1000人にひとりから300人にひとりくらいの発生率です。
出典:つかはらクリニックHP
かなり少ないなのでほとんど心配いらない、とも言えますが、一応そういうリスクがある、ということだけは知っておいた方がいいですね。
つまり、
- ピルを飲んでいない人でも、脱毛の副作用で色素沈着を起こすことがある
- 脱毛していない人でも、ピルの副作用で色素沈着を起こすことがある
- ピルを服用して脱毛もしている人だと、色素沈着を起こす可能性が少し増える
というわけです。
色素沈着(シミ)ができてしまったときの対処法
色素沈着ができるかも、というリスクはちょっとショックですよね。でも、色素沈着は治らないわけではありません。
ピルを飲みつつ脱毛に通って、色素沈着ができたとします。でも、しばらく脱毛に通うのを中止すると、色素沈着は薄くなってくるんです。(ピルをやめて脱毛を続ける、という方法もありますが)
色素沈着が治まってから脱毛を再開すればまた普通に通えるようになりますね。
たいていの場合、色素沈着ができても脱毛を中止することによって自然に治まりますが、治りが悪い人の場合、治療することもできます。
脱毛をおこなっているクリニックはほとんど美容クリニックか皮膚科クリニックですが、どちらの場合も、色素沈着(シミ)の治療はしていますよね。
ビタミン剤などの内服薬や、ハイドロキノン、ビタミンCローションなど外用薬が処方され、治療を続けていくうちに色素沈着が治まります。また、レーザー治療をおこなっているところもありますよ。(ちょっと高いですが)
もし、色素沈着ができたとしても、脱毛で通っているクリニックで相談すれば、色素沈着の治療もまとめて面倒みてもらえます。その点では、クリニックで脱毛するというのは安心感があると言えるのではないでしょうか?
脱毛中に気分が悪くなるリスク
脱毛のせいで気分が悪くなる、ということは無いのですが、ピルの服用を始めて間もない方の場合、施術中に気分が悪くなってしまう可能性があります。
これは、脱毛によるものではなく、ピルの副作用です。
ピルを飲み始めたときには、以下のような副作用が起こることがあるんです。
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
など。
たいていはピルを飲み始めて数日でおさまりますし、長い人でもせいぜい3か月ぐらいです。でも、ピルを飲み始めて間もない人が脱毛に行くと、施術中に気分が悪くなってしまうことがあるので、気を付けましょう。
これからピルを飲もうと思っている人の中で、脱毛も始めたいと考えている人は、まずはピルの服用を始めて、体が慣れて来てから脱毛に通い始める、というのがおすすめです。もしくは、脱毛を先に始めたい人の場合は、脱毛を始めて、1回目の施術が終わってからすぐピルの服用を始めるといいでしょう。そうすれば、2回目の施術のときには副作用はおさまっているはずです。
すでに脱毛に通っている人で、これからピルを飲もうと思っている人は、予約のタイミングと飲み始めるタイミングを調整するといいでしょう。ピルを飲み始めるタイミングを、次の脱毛が終わってからすぐにすれば、次の次の脱毛のときには副作用は出ていないはずですよ。
ピルを飲み始めるタイミングについては、婦人科でも詳しく教えてもらえます。脱毛に通うことも伝えた上で相談すれば、最適な飲み始めるタイミングを教えてもらうことができますから、気軽に相談してみてくださいね。