体毛が毛深いかどうかって、かなり個人差がありますよね。毛深い人は、子供のころから腕とか脚にフサフサした毛が生えているものですし、毛深くない人は、大人になってもワキが生えているぐらいで腕の毛なんかはほとんど気にならないレベルだったりします。

毛深いっていう体質は、遺伝によるものなんでしょうか?

毛深いかどうかは遺伝でほぼ決まる

毛深い人は、両親のどちらか、もしくは両方が毛深い、ということがよくあります。そう、毛深いかどうかは、遺伝でほぼ決まるんです。

顔や体型が親に似るように、毛深さも親に似てしまうんですね。両親のどちらかが毛深い場合、兄弟でも毛深い・毛深くないに分かれることもあります。わたしもどちらかと言うと毛深い方なのかな、と思いますが、母も同じぐらい体毛が濃いめです。(子供の頃、謝られたことが……)

ただ、両親が毛深くないとしても、「隔世遺伝」という可能性もあります。隔世遺伝というのは、両親を飛び越えて、祖父母などからくる遺伝のことです。体質は必ずしも直属の子孫に遺伝するとは限らず、その次の子孫に遺伝することもあるんです。

両親がどちらも毛深くないとしても、祖父母など親戚に毛深い人がいるなら、そこから来ているのかもしれませんね。

子供に遺伝するとは限らない

毛深いかどうかが遺伝で決まってしまうということは、将来、子供が出来た時には子供にも遺伝してしまう、ということが考えられます。

ムダ毛の悩みが深い人の場合は、子供に遺伝するのが嫌で、「子供は欲しいけど毛深いのが遺伝すると可哀相だから子供を作るのが怖い」なんていう人もいるほどです。

個人的には、そこまで悲観することは無いと思います。

まず、子供に必ずしも遺伝するとは限りません。配偶者の体質にもよりますが、配偶者が体毛の薄い人なら、そちらの遺伝になるかもしれませんよね。また、前述のとおり隔世遺伝ということもありますし、遺伝というのはいつ、誰に遺伝するかは分からないのです。そこまで子孫のことを心配しなくても、大丈夫ではないでしょうか。

なにより、今は脱毛技術が発達しています。多毛症の人でも、レーザー治療を受けたことによってかなり改善されるほどですから、「体質的に毛深い」という程度であれば、脱毛に通うだけで解決できます。脱毛料金も年々下がっていますし、あなたの子供が大人になるころには、今以上に安くなっているかもしれませんよ。もし、どうしても「子供に申し訳ない」という気持ちがぬぐえないなら、子供のために、「脱毛資金」を貯金しておいてあげたらいいと思います。

遺伝以外の原因で毛深くなるケースもある

男性の悩み「薄毛」も、遺伝でほとんど決まる問題ではありますが、遺伝以外の原因で薄毛になってしまう人もいますよね。それは、ストレスや疲労、不摂生などです。

毛深いのも同様に、遺伝以外の原因、つまり環境や生活習慣の問題で起こることがあります。

・ストレスや疲労
・肉食が多い食生活
・過度のダイエット

などが、体毛が濃くなってしまう原因だと考えられます。

基本的に、女性ホルモンが減って男性ホルモンが増えると毛深くなりやすく、上記の3つはいずれも女性ホルモンを減らしやすいものなんです。

ず~っと毛深いのではなく、あるときから徐々に毛深くなってしまった、という人の中には、遺伝ではなくこれらの原因によって毛深くなっている可能性が考えられるので、生活習慣を見直してみるといいでしょう。

また、妊娠・出産によっても体毛が濃くなります。妊娠すると、まずお腹の産毛が濃くなってきます。そして、気が付いたら全体的に体毛が濃くなっているんですよね。全員当てはまるとは限りませんが、妊娠によって毛深くなる人は多いです。

ただ、妊娠・出産による多毛は一時的なもので、出産後1年もすればすっかり元通りになっているので、気にすることはありませんよ。これでストレスを溜めてしまうとホルモンバランスが崩れて余計に毛深くなることもあるので、気にしないのが一番ですよ!