エステサロンの光脱毛のリスクとして知っておきたいのが、ヤケドの可能性です。エステサロンではきちんとスタッフ研修がありますし、ヤケドなんて滅多に起こらないものではありますが、ごくまれに、ヤケドしてしまうことがあるんです。

もしヤケドしてしまったらどう対処すればいいのか、何をすればいいのかを紹介していきます!

ヤケドが起こってしまう理由

光脱毛の仕組みは、「特殊な光を当てることによって毛根にダメージを与える」というものです。普通は肌には反応せずムダ毛にだけ反応する光なのですが、場合によっては肌にもダメージを与えてしまうことがあります。

一つは、埋没毛。埋没毛があると必要以上に光が反応してしまい、ヤケドを起こすおとがあります。

肌がデリケートなところだと特に危険。Vラインのヤケドに要注意です。

埋没毛がある場合は脱毛の施術は見送り、しばらくは自己処理をやめて保湿ケアを徹底しましょう。
埋没毛がなくなってから脱毛するのが予防法です。

そしてもう一つは日焼け。脱毛するときに日焼けは厳禁ですから、エステサロンでも施術前に「日焼けはしていませんか?」とチェックされることが多いものです。しかし、あきらかな日焼けではなく、日常生活の中で自然に焼けてしまった程度だと自分でも気づけなくて、そのまま施術を受けることもあります。ひじ下などは自然に日焼けしやすいところなので、まれにヤケドする方がいるようです。日焼けを徹底的に防ぐために、長袖の服やアームカバーの着用を心掛けた方がいいでしょう。

さらに、施術スタッフの腕が未熟、ということもあります。脱毛機の設定ミスだったり照射口を肌に押し付けすぎていたりしてヤケドが発生することもあります。

ヤケドに早く気づくために

施術中に「バチッッ」と明らかにいつもと違う音がした――という場合はスタッフも気づきますし、その場ですぐに冷却して、すぐに提携医療機関で診察、という流れになります。

しかし、施術中になかなか気づけないケースもあります。脱毛の施術後は肌が赤くなることがありますが、ただ単に火照っているだけなのかヤケドしてしまったのか、自分でもよく分からないことがあるものです。

でも、あきらかにいつもよりも熱く感じたり、赤みが強いという場合はヤケドの可能性を疑いましょう。もし、エステサロンのスタッフに言ってみて対応してもらえない場合は、自分の判断で皮膚科を受診してください。皮膚科医であればヤケドかどうかを正確に判断できます。

もし、ヤケドだと診断された場合は診断書をとり、また、自分でも写真をとっておくといいですよ。

基本的には、エステサロンが提携している医療機関に行く方がスムーズですが、ヤケドかどうか分からないとか、「違ったら恥ずかしいから別の皮膚科に行こう」という場合は他の皮膚科にかかってもOKですよ。

ヤケドの治療費は支払ってもらえる

ヤケドした場合、治療費や、通院にかかった交通費は負担してもらえるものです。たいていのエステサロンではヤケドが起こった場合の対応について決めており、契約書にも記載されています。

もし、そういった取り決めが無かったとしても支払ってもらって当然のお金なので、堂々と請求しましょう。

中には、ヤケドの跡が残ってしまう人もいます。2年程度でヤケド跡は消えていきますが、そのあいだ通院が必要な場合もありますよね。通院が長期にわたる場合もその通院費は負担してもらえますから、きちんとエステサロン側に報告しなければなりません。

治療費・交通費に加えて、支払い済みの脱毛代金を請求することもできます。キレイな肌になるために脱毛に通っていたのに、ヤケドさせられたのでは本末転倒です。今までに支払った代金も請求しましょう。

さらに、慰謝料の請求も可能な場合があります。ヤケド跡が残るような場合は肌のダメージだけでなく精神的なダメージもあるものです。実際に慰謝料の支払いが認められたケースもありますよ。

交渉がスムーズにいかない場合は弁護士に相談

治療費や交通費ぐらいは当然エステサロンが負担してくれますが、治療が長期にわたる場合に対応してくれなかったり、支払い済みの代金の返金、さらには慰謝料の支払いについては断られてしまうこともあるようです。

でも、泣き寝入りする必要はありません。その場合は弁護士を通して交渉しましょう。弁護士と言うと「訴訟をする」というイメージがありますが、訴訟までしなくても弁護士の名前で内容証明を送ってもらうだけでかなりの効果がありますし、内容証明を送付しただけで対応してもらえれば弁護士費用も数万円で済みます。

もちろん、それでも対応してくれない場合は訴訟と言う手もありますし、弁護士費用は高くつくものの、慰謝料等の支払いをしてもらえるのであれば決して高い金額ではないはずです。

ヤケドというのは、100%無いとは断言できないものです。人が施術する以上ミスもありますし、自分自身も日焼けに気づけなかったりすることもあります。そのためエステサロンでも、万が一に備えて医療機関と提携していたり、お客さんがヤケドした際の対処法についてはある程度の準備をしているものです。

普通のエステサロンであれば当然補償されますので、ヤケドした等のトラブルがあった際には早めに皮膚科医の診断をもらい、通院費をはじめヤケドの治療にかかった費用、慰謝料等を請求してくださいね。