脱毛クリニックのイメージ
医療レーザー脱毛は、クリニックでのみ受けられる施術です。エステサロンでも脱毛はできますが、「医療レーザー脱毛」とは言いませんよね。光脱毛とかフラッシュ脱毛といった名称が用いられています。

当然、使用している脱毛機もクリニックであれば医療用の脱毛機が使えますし、エステサロンの美容脱毛機に比べると、効果が大きいのも特徴です。

では、医療レーザー脱毛の施術をする人というのは、何か免許や資格を持っている人なのでしょうか? 

医療レーザー脱毛の資格は無い

たとえば、弁護士になるには弁護士試験に合格して資格をとらないといけないとか、小学校の先生になるには小学校教諭の免許を取得しなければならないとか、世の中には免許・資格がないとできない仕事もたくさんありますよね。

医療レーザー脱毛にも専門の資格があるのかな、と考えたくなりますが、実は医療レーザー脱毛の資格というのはありません。

ただし、医療レーザー脱毛というのは医療用の機械を使った脱毛ですので、医師免許または看護師の資格が必要です。医師免許も看護師資格も持たない人が、医療レーザー脱毛をしてはいけないのです。

一方、エステサロンの場合、使用している脱毛機はあくまでも美容機器であって医療用の脱毛機ではないため、医師や看護師が施術するわけではありません。エステティシャンが施術をしています。

エステサロンによっては、独自の資格を設けていて、研修を受けたエステティシャンが資格を与えられて施術している場合もあります。もしくは、「○○エステティック協会認定」といった文言が書かれていることもあるでしょう。

ただ、あくまでもエステサロンの場合は民間資格であって、それらしい資格の名前が書かれていれば安心ということはありません! 実際には1~2週間程度の研修を受けただけで現場に出るエステティシャンも多く、エステサロンの研修が未熟な場合は、未熟なエステティシャンが施術していることも珍しくありません。

そういう意味では、信用できる資格を持たないエステティシャンよりも、医師免許や看護師資格を持った人が施術してくれる方が安心だと言えるのではないでしょうか。

医療レーザー脱毛=安全、という思い込みは危険!

とは言え、エステサロンの脱毛よりもクリニックの医療レーザー脱毛の方が安全だと考えるのは少々危険です。

たしかに、医療レーザー脱毛をするには医師免許を持つひとか、看護師資格を持った人(かつ、医師の監督下)しか施術はできません。

でも、医師免許をとるときや看護師資格をとるときには脱毛のやり方なんて学びませんよね。そのため、クリニックの脱毛であっても、技術にはかなりの差があることも……。

たとえば、医師自身が熱心に脱毛の研究をしていて、看護師に対しても十分な勉強をさせているクリニックであれば、安心して通えるでしょう。しかし、「脱毛って儲かるらしい!」という話を聞いて、軽い気持ちで脱毛機を購入し、脱毛機メーカーの簡単な説明を聞いただけで医療レーザー脱毛をしているクリニックならどうでしょう? 事故が起こっても不思議はありませんし、脱毛の技術に関しても未熟だと言わざるを得ません。

つまり、たとえ医師免許や看護師資格があったとしても、だからと言って脱毛技術が一流だとか、安全な施術を受けられる、ということにはならないのです。

医療レーザー脱毛を受ける際には、ただ「クリニックだから安心♪」と安易に選ぶのではなく、ホームページやネットの口コミなども参考にして、実績があるのか、医師は熱心に脱毛に向き合っているのか、看護師は十分な研修をしているのか、といったことも調べておきましょう。

医療レーザー脱毛をするための専門資格は無いため、自分でそのクリニックのレベルをしっかり確認することが、安全で効果の高い脱毛をする秘訣ですよ!