肌が赤みやヒリヒリして悩む
医療レーザー脱毛は、脱毛方法の中ではもっとも効果のある方法です。医療機器を使うだけあってパワーが強いですし、エステサロンの光脱毛と比べると2倍、家庭用脱毛器の脱毛に比べばおそらく10倍ぐらいの威力があります。

しかし、よく効く薬には強い副作用があるように、医療レーザー脱毛でも、施術後の赤みやヒリヒリ感といった問題が起こることがあるんです。

では、そのような「副作用」が現れた場合、どう対処するのが正解でしょうか?

赤みやヒリヒリ感が現れたときの対処法

脱毛の施術を受けた部位の肌が赤く腫れたみたいになっている。ヒリヒリして熱い・かゆい

こんな場合、まずは冷やしてみてください。

とにかく冷やす

みなさんも、冷凍庫に一つぐらいは保冷剤がありますよね? 直接当てると冷たすぎるので、ハンカチなど薄手の布でくるんで肌にあてておきます。

全身脱毛などで症状の範囲が広い場合は、フェイスタオルを濡らしたもので肌を覆うのもアリです。タオルだとすぐにぬるくなってしまうので、こまめに濡らしなおすようにしましょう。

また、ミントなど清涼感のある成分を配合したローションを塗るのも有効です。日焼けしたあとに肌に塗るような、シーブリーズのローションなんかがいいですね。

冷やすことで熱い・かゆいといった感覚が落ち着き、赤みもひいていきます。

しっかり保湿する

特に、ヒリヒリ感やかゆみというのは、乾燥が原因になっていることも多いです。ヒリヒリ感を感じるところは保湿剤を塗っておくといくぶん落ち着きます。

クリニックで処方された軟膏があれば、それを塗っておきましょう。

乾燥によるヒリヒリ感を感じたらすぐに保湿剤を塗るようにして、しばらく様子をみてみてください。

治まらない場合は病院へGO!

脱毛後の赤みやヒリヒリ感は、遅くとも一晩あれば治まります。もし、一晩経っても治まらないような場合は、クリニックで診察を受けましょう。

脱毛クリニックの場合は予約制のところが多いと思いますので、まずは電話で問い合わせを。問い合わせた上で受診しましょう。

通っている脱毛クリニックが遠方で行きにくかったり、予約が詰まっていてすぐに診察を受けられないような場合は、お金はかかりますが最寄りの皮膚科を受診してください。

どうして赤くなったりヒリヒリしたりするの?

脱毛も、まったく皮膚に負担が無いわけではありません。特に医療レーザー脱毛の場合は強いパワーの光を当てることになるので、影響はあります。

脱毛のためのレーザーは、基本的には「ムダ毛(毛根)にだけ反応する」という仕組みですが、その熱が皮膚にこもってしまうことはあります。熱がこもった状態になってもしばらくすると熱が放出されていきますが、その「しばらく」が長くなってしまうこともあるのです。

それが、いつまでも赤みをもっていたり、熱い感じがする、という症状の正体です。また、皮膚にこもってしまった熱が逃げるときには、水分も一緒に失われます。つまり、肌が乾燥していきます。

肌の乾燥によってヒリヒリしたり、かゆみを感じたりするんですね。

エステサロンの脱毛だとここまで赤みやヒリヒリ感はありませんが、どうしても医療レーザー脱毛だと症状が出やすいものです。通常は一晩もあればおさまるので、しっかり冷やして保湿しておくのが有効な対策だと言えるでしょう。

症状を放置しないこと!

脱毛クリニックで施術をしたあとも、しばらくは脱毛部位を冷やします。そうやってクーリングするため、たいていの人はクリニックを出るころには赤みやヒリヒリ感は治まっているものです。

もし、症状が治まらない場合は帰宅後も冷やしておかなければなりません。放置してしまうと、赤みやヒリヒリ感がひくのが遅くなってしまいます。

ただ症状が消えるまでの時間が長引くというだけならいいのですが、その間も皮膚の乾燥は進みますし、乾燥によってかゆみを感じると、ポリポリと掻いてしまうことにもなります。

かゆいからと言って掻くというのは、肌にとってかなりのダメージを与える行為でもあります。掻いたところの皮膚はバリア機能が壊され、正常な状態ではなくなってしまうため、そこから肌荒れしてしまったり、雑菌が入って化膿してしまったり、ということもあります。

肌って一度荒れるとなかなか治らないことも多いですよね。慢性的な肌荒れになってしまうと次回以降の脱毛もできなくなってしまいますし、何より肌の見た目も悪くなってしまいますから、絶対に掻いてはいけません!

赤みやヒリヒリ感が残っている場合はすぐに冷やしたり保湿したりといった対策をとって、一晩経っても治らないようなら早めにお医者さんを受診して治療するようにしてくださいね!